ウィキメディア財団について

From Wikimedia Foundation Governance Wiki

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ウィキメディア財団 (Wikimedia Foundation Inc.) は、多種多様のフリー・コンテンツ・プロジェクトを統括する組織です。中でも多くの賞を受賞したオンライン百科事典ウィキペディアが特に知られています。

財団の使命はなんですか?

世界中の人びとが、パブリックドメイン、もしくは自由なライセンスの下で、教育のためのコンテンツを蒐集・発展させるべく、その能力を開発し、また、そのような活動を促進し、また生み出されたコンテンツを効果的かつ全地球的に広めることが、財団の使命です。

この使命を果たすべく、支部のネットワークと協同して、財団は、多言語展開するウィキ・プロジェクトやその他の努力の支援・発展のための根本的基盤と組織化された枠組みとを提供します。この先も、インターネット上で利用可能なわれわれのプロジェクトのもつ有用な情報を無料にしつづけます。

使命の宣誓もご覧ください。

慈善団体ですか?

ウィキメディアは、アメリカ合衆国フロリダ州法にもとづいて設置されている非営利の慈善団体です。監査が終了し、ガイドスターおよびその提携サイトでウィキメディア財団は慈善団体として掲載されるようになりました。ウィキメディア財団はアメリカ合衆国の税法501条c項3号に定める免税団体です。

ウィキメディア財団の設立は、2003年6月20日に、ウィキペディア創設者ジミー・ウェールズにより公式発表されました。ウィキメディア財団規約がインターネット上で公開されています。

どんなプロジェクトを維持しているのですか?

WMFは、世界中でもっとも訪れる人の多かった15のウェブサイトの一つにあげられる、著名なオンラインの百科事典であるウィキペディアを維持しています。2001年1月の創立、また2003年6月のウィキメディア財団設置からの成長はとんでもないものでした。われわれにとって一番目のプロジェクトである英語版ウィキペディアは当時の13万5000項目から150万項目にまで拡大しました。他に12言語版で10万を超える項目の数を誇っています。

そして、財団はウィキペディア以外にもいくつかのプロジェクトをも運営しており、そのなかには、自由な画像やその他のメディアの集積所であるウィキメディア・コモンズがあります。コモンズは2006年11月に画像の数が100万を越えました。自由な辞書であるウィクショナリーは、8言語版の辞書において5万を越える項目があり、うち3言語版の辞書では15万を超えています。原典の集積所のウィキソースは、15万近いページをもっていますし、ウィキクオート(引用句集)、ウィキブックス(共同執筆による教科書)、ウィキニュース(市民ニュース)、そしてウィキバーシティ(カリキュラム開発)は、いづれも順調に発展をつづけています。

全体ではわれわれのプロジェクトには780万のページ、220万の画像、500万の登録ユーザがいることとなります。

Wikitravel、Omegawiki、Wikiaは独立した、ウィキメディア財団の管轄のウィキです。

更なる情報は、ウィキメディア財団のプロジェクトにあるほか、例えばウィキソースの現状についての報告などもあります。

財団はどのように運営されていますか?

ウィキメディアの理事会は非営利団体を運営し、寄付の勧誘と配分を監理しています。理事会はウィキメディア財団の最高議決機関です(ウィキメディア財団規約第4条第1項)。理事会は財団の活動を指導する権限を持ちます。

このサイト内には2005年末までの理事会要録の完全な一覧があります。

2006年、議事録(通例公開されない)と決議とでそれぞれ特徴づけられる、二元体制に切り替わりました。また、2006年6月には委員会制を発足し初代総務部長(Executive Director)ブラッド・パトリックを雇用しました。理事、職員、委員、開発者、コミュニティの交流は、オンライン(ウィキやメーリングリスト、インターネット・チャット (IRC))で行っています。しかし、ウィキマニア(年次会議)や理事会再編、オフラインの理事会会議で直接顔をあわせてもいます。

よく、財団はフロリダ州(アメリカ合衆国)に1つだけある事務所に、職員4人と理事1人が働いているだけだということで驚かれます。他の理事や職員は、「在宅勤務」です。職員は6人ですが(2006年末)、殆どはボランティアです(理事を含む)。

2006年末、大掛かりな組織変更が行われ、3ヶ月で全部で4人の理事が改まり、理事長が交代し、補佐員を創設し、規約の改定などを行いました。

財団の活動についての案内は、以下に掲げるページにあります。

ウィキメディア財団理事は誰ですか?

2008年1月現在理事は以下の通りです。

  • フロランス・ドゥヴォアール
  • キャット・ウォルシュ
  • ジミー・ウェールズ
  • オスカル・ファン・ディレン
  • ヤン=バート・デ・フレーデ

2004年1月、ジミー・ウェールズはティム・シェルとマイケル・デイヴィスをウィキメディア財団の理事に任命し、その後、ユーザー代表の立候補を呼びかけました[1]。2004年6月、2人のユーザー代表を理事に選出する選挙が行われました。1月の選挙運動期間と2週間のオンラインの投票により、アンジェラ・ビーズリーとフロランス・ニバル=ドゥヴォアールが理事会のメンバーとして選出されました。この2人は翌2005年6月で再選されました。

2006年7月、アンジェラ・ビーズリーは辞任を表明し、2006年9月、エリック・メーラーが後任に選出されました。2006年12月、ウィキメディア財団は新たにキャット・ウォルシュとオスカル・ファン・ディレンの二人の理事を加えました。ティム・シェルは辞任を選択し、ヤン=バート・デ・フレーデが後任理事になりました。

2007年12月、マイケル・デイヴィスは任期満了に伴い、エリック・メーラーは財団に新設された上級職員ポスト副事務長に就任のため辞任しました。

現在の理事の略歴と任期は、理事会で御覧ください。

使命をどのように果たすつもりでしょうか?

ウィキメディア財団はウィキメディアのサーバ、ウィキメディア・プロジェクトすべてのドメイン名とプロジェクト名の商標、また MediaWiki の商標を所有しています。財団はプロジェクトを機能させるための費用をほぼすべて負担しています。プロジェクトの投稿者は、自身の著作物について著作権を維持する代りに、永久にだれもがどんな目的にも使うことを許可する自由なライセンス、これは多くの場合GNU フリー文書利用許諾契約書参考日本語訳)ですが、そのもとでリリースしていただきます。このフリーコンテントの精神を得て、われわれは永遠にこれらの仕事が人類の手からこぼれないだろうことを確かにします。

財団はまたさらなるプロジェクトの発展、人びとの連携、他の団体との共同でのプロモーションなどにおいて、大いなる革新を続けています。すなわち、われわれのプロジェクトには、小さいながら有能なソフトウェア開発者たちによって対処される、それぞれ異なった技術的要件があります。2007年は品質の保証がもっとも重視されるでしょう。たとえば、ウィキペディアの項目などの内容で、信用しうる版を選び出すメカニズムなどがあります。

財団の努力を確実に実らせるためには世界中の組織や企業との連携がかかせません。われわれの来年度の財政計画にはそのような計画的な連携、またますます成長するさまざまな国における支部組織ネットワークの調整のための専門職員が含まれています。

収入の使途は?

全体からいって、WMFの支出の大部分はわれわれのプログラムの維持にあります。ウェブサイトを維持するためのハードウェアと帯域の費用捻出が第一です。

ハードウェア、ホスト代、帯域費用がWMFで特に大きい3つの支出項目です。要求に対応するために所有するコンピュータの量は見る間に増えていきました。ハードウェアのステータスは頻繁に変更されます。Wikimedia hardware status

この増加の原因は帯域が大きくなったことにあります。2006年末、Comscoreのユニーク・ビジター数によるランキングで、「ウィキペディア・サイト群」は世界で6番目のサイトとして掲載されました (*)。われわれの中心的存在、ウィキペディアへは、1分間につき28万回のアクセスがあります。WMFは、安定したシステム運営のために必要な資本および運営上の責任について配慮しています。2007年には、この費用だけでも250万ドルに達する見込みです。
(*) インターネット・カフェなどの公共端末、携帯電話、PDAからのアクセスは除外

ドメイン登録および商標もまたウィキメディアの支出で大部をしめます。財団はすでに主要な、また派生的な、また関係のあまりないドメイン名もいくつか所有していますが、未取得のものや、すでに取得されてしまっているものもあります。

事務所の職員が増えたため運営費も増加しました。総体的に見て、収入の大部分がインターネットを通じた寄付に依存しているため、寄付募金のための支出は低く抑えられています。WMFは、ダイレクトメールを使った全地球的広告キャンペーンは行っていません。WMFはインターネット上にあるため、おなじバーチャル空間で過ごし、また、寄付をお願いしているという感覚があります。そして、いままでそれでうまくいっていました。

過去3年間のコストがたいへん低く抑えられているのは、ほぼすべての人びとが無給で助け合っているためです。

寄付金の使途も御覧ください。

資金源はどのようになっていますか?

2006年1月の時点で、ウィキメディアの資金の大半は私的寄付によるものですが、交付金やサーバ、ホストの提供もありました(援助についてを御覧ください)。

WMFは世界中で50を越える国々からの寄付を受け取ってきました。WMFへの援助の寄付の多くは英語圏の領域(アメリカ合衆国、イギリス、カナダ、オーストラリア)より寄せられました。匿名の方々よりの寄付が半数を超えました。個々の寄付はあまり高額でないとしても、その数の膨大さによって今日まで成功してきました。

ウィキメディア財団は、さらなる交付金やスポンサー提携、ウィキリーダーズ(教科書やウィキペディアの項目のPDFバージョン)の販売などのさらなる利益の確保によって、収入を増加させることを目しています。また、ウィキペディア1.0プロジェクトなどの、ウィキペディアの内容から再編した印刷版の出版計画も議論されています。

広告掲載費を収入源とすることは現在考慮されていません。

ウィキメディア財団は501条c項3号の免税資格をアメリカ合衆国で得ています。他国からの寄付も税控除が可能である場合があります。詳細は寄付金の税控除をご覧ください。寄付のページでPayPal、MoneyBookersまたは郵便を通じた寄付の方法を確認していただけます。その他の種類の寄付については、スー・ガードナー sgardner at wikimedia.orgとご相談ください。

監査された財務諸表はどうなっていますか?

2004-6会計年度についての財務諸表は、Gregory Sharer & Stuart[2]社により検査され、一般的な会計原則にしたがって作成されました。

財務諸表と経営分析についてのリンク:

Wikiaってなんですか? ウィキペディアの一部ですか? ウィキメディア財団のプロジェクトなんですか?

ウィキメディア財団はフリーコンテントの発展と増進を目的とする非営利目的の登記済み団体です。2004年、ジミー・ウェールズとアンジェラ・ビーズリーが、ウィキメディアのプロジェクトと同じようなモデルを使ってウィキメディアのプロジェクトのどれにも向かないようなコンテンツのためのウィキをたくさん設けようと、ウィキア (Wikia, Inc.) を設立しました。ウィキアの創設者はたしかに3人の財団の理事、ジミー・ウェールズとアンジェラ・ビーズリーとマイケル・デイヴィスです。が、完全に別の組織です。

ウィキアのサイト群はウィキペディアに似ているといえるかもしれません。どちらとも、だれもが編集できるフリーコンテントがその基礎です。まったく異なる見方もあります。より細に入った内容、ファンガイド特集、旅行案内、ウィキの手引き、そして、ウィキペディアの有名なパロディであるアンサイクロペディアといったものがウィキアの内容です。寄付を資金とするウィキペディアと異なり、ウィキアは投資家や広告収入を資金源とします。

ウィキメディアとウィキアはとても健全な関係にあり、また、片方に関わる人がもう片方でも盛んに活動しているのは珍しくないことです。最近までウィキアはフロリダ州のセント・ピーターズバーグで事務所を提供して、財団の組織化を援助していました。しかしいまは、異なるビジネス・モデルを持つ別々の組織です。

ウィキアとウィキメディアの関係について、詳細をCentralWikia:Wikimediaにて御覧ください。

財団に連絡を取るには?

連絡先に詳細が書かれています。