Archive:Wikimedia Quarto/1/Ja-2

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<a href="/wiki/Wikimedia_Quarto/1/Ja-1" title="はじめに"><img src="/upload/thumb/9/93/40px-Welcome.png" alt="はじめに" /></a>
はじめに

<a href="/wiki/Wikimedia_Quarto/1/Ja-2" title="創設者より"><img src="/upload/thumb/f/f9/40px-Founder.png" alt="創設者より" /></a>
創設者より

<a href="/wiki/Wikimedia_Quarto/1/Ja-3" title="報告"><img src="/upload/thumb/4/45/40px-Reports.png" alt="報告" /></a>
報告

<a href="/wiki/Wikimedia_Quarto/1/Ja-4" title="プロジェクト"><img src="/upload/thumb/8/8c/40px-Projects.png" alt="プロジェクト" /></a>
プロジェクト

<a href="/wiki/Wikimedia_Quarto/1/Ja-5" title="インタビュー"><img src="/upload/thumb/e/e5/40px-Interview2.png" alt="インタビュー" /></a>
インタビュー

<a href="/wiki/Wikimedia_Quarto/1/Ja-6" title="メディア"><img src="/upload/thumb/c/c7/40px-Press2.png" alt="メディア" /></a>
メディア

<a href="/wiki/Wikimedia_Quarto/1/Ja-7" title="国際"><img src="/upload/thumb/d/da/40px-International2.png" alt="国際" /></a>
国際

<a href="/wiki/Wikimedia_Quarto/1/Ja-8" title="あとがき"><img src="/upload/thumb/7/7e/40px-Endnotes2.png" alt="あとがき" /></a>
あとがき

創設者より


ジンボ・ウェールズ、フランスにて
ジンボ・ウェールズ、フランスにて

使命を忘れず、愛を忘れず

たちがなすべきことは、人類の知識の集大成を、各自が望む言語で、思うままに変更、翻案、再利用、再配布ができるようなライセンスで、この星の全ての人に思う存分に提供することです。この「この星のすべての人」というのは、文字通り「ありとあらゆる人」のことなので、僕たちのプロジェクトが想定している潜在的利用者のほとんどは、まだインターネットに安定してアクセスできないか、全くアクセスできない状態にあることを忘れないようにしなければなりません。

僕たちが行っているのはとてつもない世界規模のプロジェクトで、驚くほどのペースで成長を続けています。参加者のみなさんは既によく知っているかもしれませんが、いくつかの統計データは繰り返して言うだけの価値があります。例えば、毎月2,000人の新たなウィキペディアンが誕生していること、毎日2,000の新しい項目が生まれ、40,000回の編集がなされていること(もし議論や Wikipedia 名前空間のページも含めるならその二倍くらいになるでしょう)、そしてこれはウィキペディアのみに関するデータであること、などです。

このペースで成長すると、僕たちは膨大な数のメンバーを抱えるコミュニティになることでしょう。これまでの物事のやり方ではうまくいかなくなることが出てきて、規模の拡大に伴う困難にぶつかることになるかもしれません。僕たちは、品質を維持し、さらに向上させたいと思っているし、一方で同時に、オープンで、フレンドリーで、参加者を歓迎するようなコミュニティでありつづけたいと思っています。これは一つの挑戦なのです。

この課題と向かい合っていくには、検討を繰り返したり思慮深く行動することが必要になるでしょう。それに加えて、僕はもうひとつ、絶対に欠かせないと思う要素について話をしてみたいと思います。愛についてです。技術者や、学者や、科学者の集団では、愛のあるコミュニティというような話はあまり出ませんが、僕たちの場合には、当たり前にかつ率直に、言葉や話題にしていますし、またするべきなのです。

僕たちは、今でも既に非常に多様なバックグラウンドを持った人々の集まりですが、この多様性は今後もっと増大することになります。この目標を達成するための作業を、効率的にコーディネートしていくための唯一の方法は、自分達のしていることを愛し、かつお互いを愛すること、たとえ意見が対立しても愛しあうことです。お互いに尊敬しあうことと、意見が対立したときに分別をもって歩み寄ることは、プロジェクトにとって不可欠なもので、これらはどちらもお互いに好意を抱いているなら、とても簡単なことになります。そう、この信じられないくらい馬鹿げていて、とんでもなく楽しい、世界を変えてしまうプロジェクトのボランティアをやっている同士なんだということを考えたときに自然に生まれてくる好意を抱いていれば。

ただ、このことについて完璧だと言える人はいないでしょう。それが人間というものです。ですが、編集する時、メーリングリストに投稿する時、IRCでチャットする時、メールを送る時、そんなときに普段のインターネットでの振る舞いよりももっと高いところ、理性的な寛大さと愛によって到達しうる水準を目指して、僕たちは日々努力することができます。

僕たちはもう既に長い道のりを歩んできました。そして僕たちの目標を達成するためには、使命を忘れず、愛を忘れないことが大切です。

理事会より

原文はフランス語です。
ひまわり
ひまわり
のニュースレターは、数万人にのぼるウィキメディアプロジェクト参加者や、我々の活動を支持してくださっている他の方々に、我々の活動や意見をより広く知っていただくために発行するものです。

ウィキメディア財団はウィキペディアウィクショナリーウィキブックスウィキクォートウィキソースの発展の結果として発足しました。これらのプロジェクトが急激な成長を遂げたために、新たな運営体制と新たな職務形態とをともに作り出すことが必要となったのです。財団の機能としては、寄付を受け取るための法的資格の取得、給与システムの策定、助成金の申請、ドメイン名やサーバクラスタの管理、印刷媒体や CD、DVD によるコンテンツの出版、プロジェクト間交流に向けた新しい仕組みの調整などがあります。

このように発展を遂げていますが、ウィキメディアプロジェクトでは参加者こそが常に原動力であり最大のリソースです。そしてこの新しい組織構造は民主的でありつづけるでしょう。ウィキメディアプロジェクトのフリーコンテンツが今後、発展し、維持され、広く普及していくことでしょう。理事会の役割は、その過程ができるだけうまく進むように、関連する議論をまとめて必要な決定を下すことです。私たちのプロジェクトには、誰もが編集できる公開性、特別な資格を必要としない信頼、ウィキを介しての共同作業、自分以外の人の貢献に目を向けることで生まれる他者の尊重、ボランティアに基づく贈与文化があり、それらの上に築かれた設立の精神を守ってゆきたいという願いが、理事会メンバーを動かしてます。

この三ヶ月、私たちはウィキメディアの将来のための確かな基礎を築いてきました。会員制度の策定を開始し、来年以降に私たちのプロジェクトを支援してくれる予定の人々や組織と数多くのコンタクトを行い、今後ウィキメディアを財政面で安定させるために助成金を申請し、定期的な資金調達イベントの計画を始めました。ウィキメディアの財務情報公開における透明性の確保と、開発者チームとのコミュニケーションを促進するための公式な役職が、それぞれダニエル・メイヤーとティム・スターリングに与えられました。

ドイツ支部およびフランス支部と連携し、ウィキペディアのコンテンツを CD や DVD で配布するために企業とコンタクトをとり、ウィキペディアのスナップショットを作成するなど、オフラインでの配布のための準備を始めました。一方で100万項目に達したことを記念する全世界的なプレスリリースを先ごろ配布しました。財団は報道機関との更なる接点を確立しつつあり、多言語 PR 委員会の協力を得て、私たちのプロジェクトの知名度をさらに向上させることを試みています。

最後に、財団専用の公式なウェブサイトを新たに準備しています。ここでは財団とその役割、多くのプロジェクトや活動、将来計画などを一般向けに紹介していく予定です。また現在のサイトが行っているような財政状況についての説明に加え、オンライン会員登録システムも提供されるでしょう。wikimediafoundation.org の今後数カ月の更新にどうぞご注目ください。

ご質問やご意見をお待ちしています。私たちの会話ページ([1])や、board (at) wikimedia.org までお寄せください。

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